ZEH(ゼッチ)とは
簡単に言うと、ゼロ・エネルギー・ハウス。エネルギーがゼロの家。
ただ、これでは正確ではない。ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語。ここでのネットは、「正味の」という意味で、家でつくるエネルギーと、使うエネルギーを差し引いてエネルギーがゼロになる家ということを表しています。
家でつくるエネルギーは、主に太陽光発電。そして、使うエネルギーを抑えるために省エネ設備や断熱性を高めることで、エネルギー収支ゼロ以下を目指す家ということです。
2025年には省エネ基準への適合が義務化
改正建築物省エネ法が2022年6月13日に成立したことに伴い、2025年以降、省エネ性能が一定の基準に達しなければ新築住宅が建築できなくなります。
例えば断熱等性能等級は、これまでは等級4が最高等級でしたが、22年に等級5〜7が追加されました。そして、この等級4が義務化され最低ラインとなります。さらに、2030年には等級5(ZEH水準)が最低ラインとなると言われています。
ZEH基準を満たしていても、電気代ゼロではない。
ZEHは、省エネルギーと創エネルギーの両方でエネルギー消費量を抑えますが、その対象は、暖房設備、冷房設備、換気設備、照明設備、給湯設備の部分。テレビや冷蔵庫、洗濯機などは対象に含まれていません。それでも、エネルギー消費量の多い光熱費が軽減できます。